2017年8月9日水曜日

養子に洗礼を授けてもらった同性婚カップルを Papa Francesco が祝福


向かって左から,Alyson (16), Toni Reis, David Harrad, Felipe (11), 
子どもたちを洗礼した神父様,Jessica (14)

Brazil の Curitiba 在住の LGBTQ 人権擁護活動家 Toni Reis 氏は,本年06月04日付で手紙を Papa Francesco へ送り,彼と彼の同性パートナー David Harrad 氏との養子三人(息子ふたりと娘ひとり;ふたりの男の子のうちのひとりと女の子とは同じ両親から生まれた兄弟)が04月23日にやっと洗礼を受けることができたことを知らせました.


「やっと」と言うのも,彼らの子どもたちの洗礼の求めに対して Curitiba 大司教 José Antônio Peruzzo が許可を出すまでに三年もかかったからです.

Reis 氏は,子どもたちの夢は07月07日から13日まで一週間,家族旅行でイタリアに滞在する間に教皇から直接祝福を受けることだ,とその手紙のなかで教皇に伝えました.

残念ながらその夢はかなえられませんでしたが,Reis 氏のもとには07月10日付の Vatican からの返答書簡が国務省総務課補佐官 Monsignore Paolo Borgia の名義で届きました.


 
その手紙のなかで Borgia 神父は,Papa Francesco は Reis 氏の家族に神の恵みが豊かにあるよう祈っている,と述べ,教皇の祝福の意を伝えてきました.

Reis 氏は,彼の教皇宛書簡と Vatican からの返答書簡とを Facebook で公表しました.「養子に洗礼を授けてもらった同性婚カップルを,教皇が祝福した」このニュースは,世界中に報道されました.

カトリック教会の分裂を惹起しないために同性婚を結婚の秘跡として認めるところまでは踏み込まないものの,LGBTQ+ の人々を差別無く歓迎する Papa Francesco の全包容的な司牧姿勢が,改めて確認されました.

わたしたち LGBTCJ も,Papa Francesco にならって,神の全包容的な愛の福音を今後もますます日本社会に宣べ伝えて行きたいと思います.

ルカ小笠原晋也