2016年7月26日火曜日

LGBT+ 特別ミサのお知らせ: 第二回,2016年8月28日

LGBT+ の人々だけのために特別に立てていただく御ミサの第二回は,8月28日13:30 から約一時間,都内で行われる予定です.普段,小教区教会の通常の御ミサに参加しづらいと感じている方も,気がねなく聖体拝領や祝福にお与りください.

今回司式してくださるのは,東京カリタスの家の常任理事を務めていらっしゃる小宇佐敬二神父様です.性的少数者や障碍者など,何らかの社会的差別を被っている方々の司牧に特に熱心な神父様です.

14:30 ころにミサ終了後,よろしければ,分かち合いの会合にも御参加ください.1 - 2時間の予定です.参加は任意です.


御ミサ会場となるお御堂には13時からお入りいただけます.

参加可能なのは,御自身 LGBT+ の方々のみです.

カトリックの洗礼を受けている必要はありません.カトリック信徒の方は勿論のこと,カトリック以外に正教会,聖公会,プロテスタントの方でも,単にキリスト教信仰に関心をお持ちなだけの未信徒の方でも,御自身 LGBT+ であり,かつ,神の愛の恵みに与りたいとお望みであるなら,参加可能です.

ただし,世話役として,LGBT カトリック・ジャパン共同代表,小笠原晋也と宮野亨,ならびに両人の配偶者など,幾人かの ally がお手伝いのために参加します.

参加なさりたい方は,必ず事前に e-mail 
lgbtcj@gmail.com 宛てへお申し込みください会場入口で,e-mail address にもとづいて,お申し込みくださった方か否かをチェックさせていただきます.

お名前の方は,匿名でも結構です.使用なさる e-mail address も,必ずしも普段お使いのものではなく,Gmail などに新たに作った申込専用の account のものでも結構です.その方が匿名性が高まります.ただし,LGBT カトリック・ジャパン (lgbtcj@gmail.com) からの御案内を受信できるようにしてください.

ミサ後の分かち合いの集会でも,匿名のままでも結構です.

参加を申し込んでくださった方々には,御ミサが行われる場所を e-mail でお伝えします.都内,山手線内です.

参加費は無料です.ミサ献金も任意です.

お待ちしています.

ルカ小笠原晋也

なお,御参考までに,この blog の過去の記事へのリンクを貼っておきます:


2015年08月18日,虹の慈しみのイェス様




2016年7月25日月曜日

LGBT 特別ミサが日本のカトリック教会の歴史上初めて行われました

2016年07月17日,予定どおり,日本のカトリック教会の歴史上初めての LGBT 特別ミサが行われました.主に感謝します.そして,司式してくださった神父様,お御堂を使用させてくださった施設の方々,ミサでさまざまな奉仕をしてくださった方々に感謝します.

個人情報の保護のため,当日,写真撮影は一切行いませんでした.したがって,ここに提示できる記念写真のようなものもありません.

共同祈願で,わたしはこのように祈りました:

「神の愛にこころを閉ざす律法中心主義のせいで,キリスト教は,その全歴史において,LGBT を断罪し,sexual minority の人々を差別してきました.しかし,先月,教皇 Francesco は,そのような過ちについてキリスト教徒は赦しを請わねばならない,とお認めになりました.隣人愛を本当に実践しようとする司牧者をわたしたちに使わしてくださった主に感謝します.神の愛は,誰をも排除せず,あらゆる人を包容します.カトリック教会が差別と偽善をすべて退け,まことに神の愛の家となりますように.」

教皇 Francesco の包容精神がカトリック教会のすみずみにまで行きわたるよう,祈りましょう.

わたしにとって,今回の御ミサの大きな収穫のひとつは,今後 LGBT カトリック・ジャパンの代表として活躍し得るだろう LGBT の人々と出会えたことです.これからも,多くの出会いを期待したいと思います.

今までにも幾度か強調してきましたが,LGBT カトリック・ジャパンが望んでいるのは,閉じられた「仲良しグループ」を作ることではなく,而して,LGBT の人々がカトリック教会共同体に何の気がねもなく参加し得るようになることです.

そのためには,教皇 Francesco が「同性愛者差別の長い歴史について,カトリック教会は謝罪せねばならない」とおっしゃったことを踏まえて,LGBT の人々のための司牧の態勢を早急に整えてくださるよう,日本カトリック司教協議会に要請して行きたいと思います.その際,司教協議会の社会司教委員会のなかに,部落差別人権委員会,子供と女性の権利擁護のためのデスク,HIV/AIDS デスクなどに加えて,LGBT 司牧委員会を設置することを提案したいと考えています.

LGBT 司牧の問題について相談するために今までにお目にかかった神父様たち – うち,幾人かのお名前を挙げるなら,幸田和生司教様,小宇佐敬二神父様,Juan Masiá 神父様,片柳弘史神父様,晴佐久昌英神父様 – は皆,教皇 Francesco の包容の精神を共有してくださっています.LGBT を断罪する声が日本のカトリック教会から一掃されるのも,遠い先のことではないでしょう.

しかしながら,当分の間,LGBT の人々が気がねなく御ミサに与れる機会を提供するために,LGBT の人々だけのための特別ミサを今後も原則的に毎月一回,継続して行きたいと思っています.第二回は,8月28日午後,小宇佐敬二神父様の司式により行われます.第三回は,9月25日午後に予定されています.詳細は別途お知らせします.

司教様たちに伝えたいお気持ちや御意見,御要望などを,LGBT カトリック・ジャパンへ e-mail でお寄せください.匿名で結構です.普段お使いの mail account ではなく,LGBT カトリック・ジャパンと連絡を取るための専用の account を Gmail などで取得して御使用になれば,より匿名性が高まります.

神の愛は,誰をも排除せず,あらゆる人を包容します.イェス様におすがりしましょう !

ルカ小笠原晋也

2016年7月13日水曜日

日本カトリック司教協議会へ LGBT の声を

日本カトリック司教協議会へ LGBT の声を伝えましょう


予定どおり,2016年7月17日,今度の主日,日本のカトリック教会の歴史上初めて,LGBT の人々だけのための特別ミサが祝われます.参加なさりたい方は,今からでも遅くありません.e-mail でお申し込みください.

御ミサの後,参加者の方々から,LGBT の人々の司牧に関する要望などを聞かせていただきたいと思っています.皆さんの意見をまとめて,LGBT カトリック・ジャパン代表が日本カトリック司教協議会へ責任を以て伝えます.

今日初めて或る方から教えていただいたのですが,カトリック中央協議会会報 2016年3月号によると,大阪教区の「部落差別と人権を考える信徒の会」で「LGBT や障碍者などの社会的な少数者の声を聴く場を教会の中に設けたいという意見がでた」ということが,2015年12月17日に行われた日本カトリック司教協議会部落差別人権委員会事務局会議で報告されました.

カトリック中央協議会会報がそのような事実を掲載しているということは,LGBT カトリック・ジャパンが意図していることが司教協議会の意向にちょうど適ったものであることを示唆しています.

特別ミサ後のミーティングでの皆さんの積極的な御発言を期待しています.

また,さまざまな都合で直接いらっしゃれない方たちも,LGBT の人々の司牧に関して司教様たちに聴いていただきたい御意見や御要望を,御遠慮無く LGBT カトリック・ジャパン代表へ e-mail でお知らせください.

匿名で結構です.e-mail address を含めて,文面に含まれるかもしれない個人情報に関しては,わたしたちは守秘義務を負うものと認識しています.御安心ください.

ルカ小笠原晋也

2016年7月4日月曜日

晴佐久昌英神父様は LGBT friendly

晴佐久昌英神父様は LGBT friendly : 神の愛は,誰をも排除せず,あらゆる人を包容する.



2016年5月29日,カトリック浅草教会にて

本年4月から浅草教会と上野教会の主任司祭を兼任していらっしゃる晴佐久昌英神父様は,今,日本で最もカリスマ的な神父様のひとりです.彼の熱のこもった御ミサは,お御堂にいっぱいの信徒を引きつけます.

昨日(2016年7月3日),LGBT+ の人々のカトリック司牧の問題について質問したところ,以前から彼のまわりには LGBT+ の人々が自然に集まってくる,とのこと.どこに来ればイェス様による救いと出会うことができるか,噂をたよりに遠方からでもやってくるようです.晴佐久神父様は,今までにも多くの LGBT+ の人々に洗礼を授けてきました.
Transsexual の人々が必要とする SRS [性別修正手術]についても,それが当人の救いのためになるなら容認されるべきだ,とのお考えです.実際,既に幾人かの transsexual の人々の transition に寄り添い,洗礼を授けました.

入門講座や講演に引っ張りだこでとてもお忙しい晴佐久神父様ですが,時間の都合が合えば LGBT+ 特別ミサの司式も是非引き受けたい,とおっしゃってくださいました.

実現するよう,皆でお祈りしましょう!

ルカ小笠原晋也

2016年7月3日日曜日

7月17日の LGBT+ 特別ミサ参加予定の皆様へ

LGBT+ 特別ミサ参加予定の皆様へ


2016年7月17日,日本のカトリック教会の歴史上初めて,LGBT+ の人々のためだけに特別に御ミサを立てていただけることになりました.主の恵みに感謝しましょう.また,司式を快く引き受けてくださいました神父様に感謝しましょう.

おりしも先月(2016年6月)23日,現代世界における教会の役割をテーマに国際学会が Dublin で行われた際に,教皇諮問会議を構成する 9人の枢機卿のひとりであり,ドイツカトリック司教会議議長の任に就いているミュンヘン大司教 Reinhard Marx 枢機卿が「我々の社会における同性愛者差別に関して,カトリック教会は同性愛者たちに謝罪すべきである」と述べました.

さらに,教皇 Francesco は,同じく先月の26日,アルメニア訪問からの帰途,機上記者会見で,改めて「同性愛の人が善意の人であり,かつ,神を求めているならば,そのような人を断罪するような我々は何者でしょうか?同性愛者を差別してはなりません.彼ら・彼女らを敬意を以て教会に迎え入れ,司牧的に彼ら・彼女らに寄り添わねばなりません」と強調し,そして,Marx 枢機卿の発言に賛同して,「カトリック教会は,傷つけてきた同性愛の人々に赦しを請わねばなりません」と断言しました.

このように,喜ばしいことに,今やカトリック教会は,主の愛の教えにしたがい,同性愛者差別をいましめ,同性愛の人々をあたたかく迎え入れることを約束しています.

しかし,トップの姿勢が信徒全体にまで徹底されるには多かれ少なかれ時間を要するのも事実です.また,同性愛の人々がひとりひとり,各自の小教区の教会共同体になじんで行くためにも時間がかかります.

LGBT カトリック・ジャパンが今回の特別ミサをイェス様にお願いしたのも,そのためです.とりあえず LGBT+ の人々だけが集まって,気兼ねなく主の恵みに与りましょう.そして,各人の悩みや喜びを分かち合いましょう.

周知のように,各国のカトリック教会は,司教団を上に頂くヒエラルキー化された組織です.LGBT の問題に関する教皇 Francesco の考えを信徒全体に周知徹底させるためには,やはり,トップの司教団が積極的に動く必要があります.つまり,日本カトリック司教会議のなかに,カリタスジャパンや部落差別人権委員会と並んで,sexual minority の人々のための司牧に関する諸問題を扱う部門または委員会が設置されることが望ましいと思われます.

そのような機関の設置を求めるために,LGBT カトリック・ジャパンは,特別ミサ参加者の皆さんの意見や要望を日本カトリック司教団へ伝える機能を果たしたいと思っています.御ミサの後に予定されているミーティングで皆さんのお話をうかがえれば幸いです.

また,今後の活動方針等に関しても,皆さんの御意見をうかがいたいと思っています.

ミーティングでは,お名前をおっしゃる必要はありません.匿名のままで結構です.

現在 LGBT カトリック・ジャパンの代表をしているルカ小笠原晋也とペトロ宮野亨は,自身は LGBT+ ではなく,いわゆる ally です.活動の趣旨から言って,LGBT カトリック・ジャパンの活動を継続して行くとすれば,やはり,活動主体は sexual minority の人々自身であることが望ましいと思っています.

勿論,代表の役を果たすためには,一応,自身の identity を公表しなければなりませんから,非常に勇気がいります.すぐには難しいでしょう.しかし,将来的に,そのような方が名のり出てくださることを期待しています.

では,まもなくお目にかかれますことを楽しみにしています.

LGBT カトリック・ジャパン共同代表
ルカ小笠原晋也
ペトロ宮野亨